2016年2月24日水曜日

ストーリーの筋書き講座①

こんばんは、相変わらずお久しい感じのもちねこです。
今、「一週間漫画描いちゃいけない」と言われているので、
ストーリーの勉強だけその間にやっちゃおうと思って、講座観てます。
今見てるのは、沼田先生という方の講座です。

現在わかった所まで、まとめてみます。


~話を作る上での2つの方向性~

1・筋立て
2・表現

まずは、2の「表現」から。
表現とは、例えば一枚の絵を見て、「好き」か「嫌い」かを感じる事に始まる。
極端に言えば好き嫌いだが、その絵を見て発生する感情、それが表現の結果。

では、1の「筋立て」。
筋立てとは、登場人物の変化のひとつひとつを追いかけていくこと。
キャラが、読者の納得できる「変化」をする。
「問題を抱えている」→「解決する」のような変化。
そして、変化するための色々な行動や悩みを描く。

解決に向かう途中経過が大事(おもしろい)
どんな経過だって?
大変な中で、何かの助けを得て成長していくのです。
それはこの繰り返し。
①成長(他者による助け)→達成感
②破滅(助けのないどん底)
(①~②を繰り返すことで長編の話も出来る)
だそうです。

ちなみに、ストーリーには、起承転結と言われていますが、
作文ならそれでいいのでしょうが、漫画とかエンターテイメントに関しては、こちら。

『序・破・急』

第一幕(序)…対立
第二幕(破)…葛藤
第三幕(急)…変化

第一幕では問題提起。
第二幕で色々悩むんです。
第三幕で、その結果が出る。

更にこれを、13のフェーズに分けて考えるそうです。
その13のフェーズに関しては、のちほど。





~テーマを作る~

ストーリーを作るにあたっては、プロットというメモを書いて、それを基にしていきます。

ストーリーには、テーマが必要です。
テーマなんてなくても出来るのが漫画ですが、
テーマがないと、雰囲気漫画みたいになっちゃうと思います。
読んでて説得力のある漫画は、テーマがちゃんとあります。

で、テーマってなんだよ。
ってなる時は、「ストーリーを一言で説明する」という事をしてみて下さい。
『AがBになる話』とか、『AがBを倒す話』とか。
そして、それを、短いプロットに書き変えます。
序破急をそれぞれ、序を15文字、破を30文字、急を15文字程度にまとめて、
分けて書いてみます。
それがテーマになります。
ストーリーを進めながら、迷った時は、それに立ち戻ると方向性を見失わずに済みます。
これを、ショートプロットというそうです。


~世界観を作る~

世界観は、そのストーリーの舞台や設定のことです。
テーマから考えてもいいし、描きたい舞台設定があるならそちらから考えてもいいと思います。
世界観とテーマを重ねると、漠然としていた先ほどの「テーマ」がより具体的になります。
今度は、序を50文字、破を100文字、急を50文字程度に膨らませてみましょう。
あらすじが出来てくる筈です。
これを、ミディアムプロットというそうです。


~シーンをつくる~

ショート、ミディアム、とくれば、次はロングですよね。
ロングプロット。
ではロングプロットって何を決めるものなの?
というと、ここでは、「シーン」を集める作業をするようです。
同時に、プロットとしては、序を350文字、破を900文字、急を350文字程度に、
ミディアムプロットを更に膨らませて書きます。
原稿用紙だと一枚200文字詰めですから、8枚程度になるはずです。
となると、かなり細かいところまで書けるはず。
そして、細かくなると、それだけ、文献や資料、シナリオの肉付けも増えていきますね。
まず、シナリオで書きたい事を書き出すと同時に、自分の知識や経験では補えない要素を
補うために、取材に行ったり、調べたりする作業が必要になります。
実際に見に行ったり、調べたりすることで、書きたい要素が見えてきたり、発見があったり、
こうすればいいのか、と思いつくこともあると思います。

シーンを作るには、まず、頭の中で、書きたい場面を沢山沢山、とにかく沢山生み出します。
メモのように増やしていってOKです。
こんなシーン、こんなシーン、あとこんなシーン…と。
対立の場面での数々のシーン、葛藤部分での数々のシーン、変化部分でのあんなシーン、と。
ビジュアル化しながら考えると、より漫画的。コマで考えてもいいです。
(もちねこは、描きたい漫画を描く前にこれだけやって計画倒れする事もありました、小学生んとき)
で、その数々のシーンを「フェイズプロット」というのにまとめる。
この「フェイズ」というのは先ほど「13フェイズに分けて考えます」と書いたそれのことだと思うんですが、(何、思うって)
とにかく、ショートプロットに立ち戻ると目的が明確に書かれてあるはずなので、
その目的に向けたシーンを集めて、場面ごとに当てはめて組み立てていきます。


~13のフェイズに分けて考える前に、作っておく資料~

・キャラクターの身の上調査票(プロフィール)を作ります。
キャラのビジュアルと、性格や口調、年齢性別国籍、特徴、過去の経歴とか色々。
この項目は、自分で好きなように必要なぶんだけ増やしていくといいと思います。

・背景の設定資料を作ります。
場所、景色、等のビジュアル。部屋の家具配置とか、間取り、地図、風景のカット等。

・コマのイメージ。
先ほどのシーンについて触れたように、コマを切り取ったシーンでイメージを固めたり。

他、必要な資料を事前に好きなだけ増やして書いていっちゃいましょう!

(※注意点)
…間違った情報でないか確認する。(インターネットで調べると、嘘情報も沢山あります)
…著作権を侵害していないかどうか確認する。(他人の書いたものをパクってはいけません)
(他人の書いたものに影響を受けて「これを描きたい」と思った時は、一度自分の中で咀嚼して、全く別のものとして生まれ変わらせたものを書いてはじめて自分の作品として出してもいいでしょう)


で、次回から、「13フェイズに分けて考える」という項目に入りたいと思います。
散々引き延ばしておいた上に、次回にまわすとか、もはや悪と呼んでいいと思いますが、
ひとつの記事にそんなに長く書くと、読む方が疲れますから。

それでは、一旦ここまで。
この勉強内容は、沼田先生による講座を文字に纏めたものです。
ありがとうございました。

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ご無沙汰しておりました。復活です。

お久しぶりでございます。モリノ木魚です。 師走まで入院しておりました。今は元気ピンピンで駆け回ってます。 漫画家描きとしてこのブログを始めましたが、 今ではやりたいことがやっと定まって見つかった感じで、 漫画を描くのも勿論好きなのですが、 現在は小説と...